バスタオルの適切な洗濯頻度については、毎日が最良とされています。
最低でも2日に1回は洗うことが推奨されています。これは、使用後のタオルには皮脂や汚れといった雑菌が繁殖しやすい状態となってしまうからです。
洗濯の際は、適量の洗剤を使用し、洗濯物を洗濯槽に詰め込みすぎないことが大切です。また、部屋干しの場合は、タオルをしっかりと振って空気を含ませ、重ならないように間隔をあけて干しましょう。
皆さんはバスタオルの洗濯タイミングが遅いと、驚くほどの雑菌が繁殖する恐れがあります。
ある調査では、使用直後のバスタオルには約数十~数百個の雑菌が付いていました。しかし、そのタオルを3日間洗っていないと、雑菌の数は数万~数億個に増えてしまったのです。細菌は水分と栄養があれば増えるため、使用後のタオルに残った汗や垢が栄養となり、湿り気があるとどんどん増えてしまうのです。
では、どうすればこの雑菌を減らすことができるのでしょうか。答えはシンプルで、「使用後すぐに洗う」こと。また、洗えない場合は、乾燥させることが大切です。湿り気をなくすことで、雑菌の繁殖を防げます。
さらに、タオルが硬くならないように、乾かす方法も重要です。タオルは風で乾かすのがベストです。風に当たる面を大きくして乾かす時間を短くすることがポイントです。
バスタオルの黄ばみには主に以下のような原因があります。
皮脂や石鹸のカスの酸化
タオルに付着した皮脂や石鹸のカスが洗濯で落ちきらずに残り、空気に触れて酸化することで黄ばみの原因となります。特に粉洗剤の使用や洗剤の入れすぎはこれを助長します。
洗濯機や洗剤の使い方の問題
洗濯機の「時短コース」「すすぎ1回」の使用、洗濯物の詰め込みすぎ、洗剤量の間違いなどにより、汗や皮脂汚れが十分に落ちていないことが黄ばみにつながります。
汚れを付着させたまま放置
汗や皮脂汚れが付着したタオルを長時間放置すると、酸化が進んで黄ばみの原因になります。
カビの発生
湿気の多い環境でタオルを乾燥させると、特に繊維の奥の地組織にカビが発生し、黒ずみや黄ばみの原因になることがあります。
正しい洗濯方法を心がけ、汚れを付着させたまま放置せず、カビの発生を防ぐことが、バスタオルの黄ばみ予防につながります。一度黄ばんでしまったタオルは、酸素系漂白剤での浸け置きや煮洗いで改善できる場合もあります。
濡れたタオルを放置すると、以下のような問題が起こります。
雑菌が繁殖する
濡れたタオルを長時間放置すると、タオルに付着した皮脂や汗などを栄養にして雑菌が一気に増殖します。特に気温20〜40℃、湿度80〜85%の環境下では、モラクセラ菌などの雑菌が活発に繁殖します。
不快なニオイが発生する
雑菌が繁殖したタオルからは、雑菌の排泄物などによる不快な臭いが発生します。このニオイは洗濯しても簡単には取れません。
カビが生える
濡れたタオルを湿気の多い場所に放置すると、カビが発生することがあります。カビは黒ずみなどの原因にもなります。
他の洗濯物にも菌が移る
濡れたタオルを他の洗濯物と一緒に置いておくと、雑菌が洗濯物に移ってしまう可能性があります。
洗濯機の中で菌が繁殖する
濡れたタオルを洗濯機の中に放置すると、洗濯機内で雑菌が繁殖し、悪臭の原因になります。
対策としては、使用後のタオルはすぐに洗濯するか、洗濯までの間は風通しの良い場所に干しておくことが大切です。こまめな洗濯と、洗濯後のタオルを速やかに乾燥させることで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。